進学費用について親子で話し合っていますか。
大学生の3人に1人、専門学校生の4人に1人が日本学生支援機構の奨学金を利用しています。この奨学金は貸与型ですので返済義務があります。もちろん、返済の原資は卒業後の給与収入になるわけですが、経済不況のため就職も厳しく、返済ができない方が急増しています。返済できない場合、クレジットの利用や住宅ローンを組めなくなりますので、進学マネープランをしっかり立てることが重要です。
■進学マネープランの立て方
進学費用は学費と生活費からなります。入学から卒業までいつ、いくらぐらいかかるか確認します。
たとえば下宿生の場合、高校3年の合格時に70万円の納付金と住まいさがし等の費用50万円の計120万円が入学前に必要、入学後は毎月の生活費10万円と後期授業料が10月末に50万円必要というように卒業までの進学費用を表に書き込みます。
必要額が把握できたら次にすることは、資金の工面をどうするかです。親ができることは、貯蓄からの援助、教育ローンの借り入れです。子どもができることは奨学金の借り入れとアルバイトです。
親子で話し合い親子で費用負担の割合を決めることが大切です。特に、お金を借り入れるときは、いくら借りたらいくら返すことになるのかのシミュレーションをしっかりすることが重要です。
アルバイトを多くして奨学金を少なくすると計画したとしても、予定通りアルバイトができるとは限りません。また、不透明な時代ですから、親の援助も途中で打ち切らざるを得ない場合も考えられます。
計画は予定通り行かないことを前提に親子で話し合って計画を立ててください。